さわちゅう@行政書士

チューター型行政書士 さわちゅう 公式ブログ

みなさん,こんにちは。チューター型行政書士のさわちゅうです。もっと効率的に,合格するための勉強,そのHACKS!(「工夫する」「使いこなす」手法)の一端をここでお見せしたいと思います。業務や法的思考を養う記事,私生活(という名の日記)も書いていきますよー。プロフィールっぽいものはこちら。

2006年04月12日

法科大学院は何をもたらすか

 ボツネタ経由。「 法科大学院は何をもたらすのか または 法知識の分布モデルについて」と東京大学内田貴先生が話されている。折りしも今日, 私は某法科大学院に進学した先輩に法科大学院適正試験対策グッズをいただいたわけであるのだが,果たして法科大学院に行くとどうなるのか。 そして,法科大学院とは何なのか。

 いくつか気になった部分を引用する。

毎回の授業の後に教壇の周りに質問者の輪ができ,学生との対話が延々と続くという状況は, 最近の学部の授業ではあまり経験しないことである.

法科大学院制度は,その教育の質を確保するため,設置基準と外部評価基準を通じて,過度の「標準化」を強いている.(中略) 標準化は何のメリットも生まない.法曹養成制度の改革の目標のひとつは,世界に通用するエリート法律家の養成であったはずである. 高度な教育を実施できる質を備えた法科大学院には,自由な創意工夫の余地を拡大し, 本当に能力のある教師が意欲を持って力量を発揮できる環境を提供すべきである.

法に関する知識は,単にマンガの怪獣の名前をたくさん記憶しているといったたぐいの知識と異なり, 人の思考様式を規定する知識である.

司法制度改革は,日本社会を法知識についての集中型社会へと転換する選択をした.現在はまだ社会に多数拡散している法知識は, 今後,法科大学院が定着するなら,次第にその質を低下させていくだろう.そして,法知識を法曹が独占する社会へと向かう.

 必ずしもそうか?と思う点がないわけでもない。ただ,ああそんな感じがするなぁという気がする。 実際にロースクールに私は関わってないので, そして今までの日本における法曹養成についても私は十分な知識を持ち合わせてはいないのでなんともいえないのであるが…。

 法科大学院の存在→専門知識のエリートへの集中→いろいろな場所での法的リテラシーの低下, というような命題が存在するかのように内田先生はおっしゃっているが,本当にそうか。

 町村先生が「内田先生は、 少なくとも法学部による法学教育が法科大学院により相当程度縮小することを前提に論じておられる。」と指摘されていますが,その指摘の通り, 内田先生の前提は適切であるのだろうか。

 法学部+法科大学院(既習者コース) というものを主流と考えれば法学部でのゼネラルな教育というものも意味を持つものであるだろうし, 法科大学院に行かない学生について従前と同様の教育が行われれば法的知識の広い伝播, つまり法的リテラシーの低下というものは起こりえないのではないだろうか。

 私は人間としての質が悪い人が法曹界に入っていくほうが危惧すべき事態であると思う。 法科大学院専用図書館で書籍の盗難が相次いでいる,院内で窃盗事件が…全部が全部内部犯行ではないにしろ, 法曹を目指すものが人のものを盗んでも平気,という心も持っているほうが怖い。

《追記》
 案の定,「ロースクール生の中には窃盗をしても平気な人がいるんですか?」 とボツネタで指摘されたヾ(;´▽`A``アセアセ。聞くところによると,悲しいかな,結構多いみたいです,窃盗。 (某大学の先生が嘆いてましたけど…)ま,窃盗についてはなにも特に法科大学院で…ということではなくどこの大学でも普通にあるようですし (大学なんて部外者入りまくりですからね),本の盗難は一般図書館でも深刻な問題の一つなんでしょうが。

 あとから返すつもりだった! という言い訳は通じませんよね。(特にロー生&法学部生)学説では「使用窃盗を原則的に可罰的と解し,この関連では不法領得の意思を不要とする見解が有力」 となりつつありますし。(西田,刑法各論,弘文堂,2005)

 何にせよ,人のものをとって平気な顔をしていられる。その精神状態は理解も納得もすることができない私です。

posted by さわちゅう at 20:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございます。こちらからもTB致しました。各種士業資格受験を目指されているんですね。大学院というのは法科のことでしょうか?

私も出戻りで法科受験を今年します。お互い頑張りましょう。
Posted by legalcat at 2006年04月12日 21:33
コメントありがとうございます。
大学院は法科にしようか修士にしようか,
迷っているのが正直なところです。

何にせよ,新司法試験の結果が楽しみなんですけどね。
Posted by さわ at 2006年04月12日 21:51
うちのローではノーパソや現金を置きっぱなしにしてますが一度も窃盗は起きてません。
しかし新入生がどんな人たちはわかりませんね。
一度でも起きたら、幻滅します。
Posted by at 2006年04月13日 08:23
実際問題、うちのローでも書籍の盗難やコピーカードの拾得物横領、決めたルールの違反、
更にはWinnyも蔓延してますし、そんなものじゃないですか?

っていうか、法科大学院の学生から、PCソフトなんてDLすればタダなのに買う方がバカだって
理屈が平然と出てくるのは不思議でならないところです。
Posted by kai at 2006年06月27日 21:03
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著者:さわちゅう 行政書士・個人情報保護士 (司法書士受験生)
    合格支援チューター 遺言ソムリエ 必殺!起業請負人

1985年12月9日(雅子様やケロロ軍曹と同じ日),愛知県岡崎市に生まれる。以降,3歳のときから現在の自宅の場所にすむ。 全校生徒324人(当時)の小学校に通い,超進学校である中学(と同じ名前の公立中学)に通う。現在でも趣味の水泳のおかげで, 県立岡崎北高校に入学。入試の際には自身の誕生日が『障害者の日』であることを踏まえて乗り切った。以降, これがライフワークとなりつつある。

全国模試で全国5位(現役生3位)を獲得するものの,センター試験本番でこける。が,満センター併用型試験で, (実はまったく検討していなかった)南山大学法学部にすべりこみ入学。このときの経験から,受験生には自分の夢, 志望校合格を必ずしてもらいたい,そのサポートをしたい!と自分の使命を感じる。

大学入学とともに,大手予備校にてチューターとして,受験指導開始。その後,ミクシィを使ったサポート等も開始する。 受験指導の合間,受験に関する記事等も各種受験雑誌の依頼で執筆する。【人間の尊厳のために(Hominis Dignitati) という建学モットーに深く感銘を受ける。そこで,学生入試広報として,南山大学の広報活動に従事。

大学3年次より,東海地区大手の司法書士・土地家屋調査士・行政書士事務所にて補助者生活を開始。2008年3月, 大学卒業とともに大手予備校も退社。2009年1月行政書士試験合格。2009年6月15日,行政書士事務所を開設。事務所名は。 【人間の尊厳のために(Hominis Dignitati)】から名づけた。2009年10月, 行政書士受験生のためのサポートコンテンツ,【戦国マインド塾】開始予定。